私と龍笛:前編

楽しいこと、と言われると一応色々ある。

最近やってないけど編み物やレジン、チュウニズムなど音ゲーも好きで、最近はあつまれどうぶつの森にハマってる。

でもそれらはずっと好きかというと、そうでもない。私は無駄に器用でそつなくこなすが、ある程度で『さらっとやった程度ではできない壁』にぶち当たる。そりゃそうだ。そこからさらに努力した人が秀でた技術を持てる人だし。でも私はそこでスンッと白けてしまう。飽きちゃう。だってそこから先は中々結果も出ないし努力も必要だし。これらは出来るから、楽しいのだ。

そんな私が唯一長く続けてるものが一つだけある。それが龍笛

龍笛雅楽に使われる、簡単に言えば神社で使われる楽器だ。現代では神社の祭りごとや天理教、また天皇家の行事などで演奏されている。あまり外に出すのをオープンにしないところが日本の古典文化的にあるが、最近では東儀秀樹さんなど市民にも有名な音楽家雅楽器を使った芸人さんもいらっしゃったりする。

一応他の楽器の説明をば

雅楽器で1番にイメージされる、細い竹が何本も縦に伸びているような楽器は笙(正式には鳳笙)。これは正しい音が必ず出る。音が言葉で説明しにくいがハーモニカやアコーディオンの起源と言われるので、そんな感じの音がする。天空の神々の光を表現している、と言われる。

もうひとつが篳篥。ひちりきと読む。小さい縦笛でリード楽器。地上の人々の声を表現していると言われる。人々の声なのでとにかく音が大きいそして低め。1番小柄だが音が大きいので(?)曲のテンポを担当していたりする。

そして最後に龍笛陰陽師を知ってる人がいれば話が早いが阿部博雅が吹いていた横笛が龍笛だ。天と地をいきかう龍を表現していると言われる。縦横無尽な龍、というくらい上記2つと比べ音域が広い。気合いで3オクターブくらいなんとかなる。ならないけど。その分音を出すだけで難しい。手首のスナップで音域を変えたりする。まともな音が出るまでに1年はかかる。そこがスタートラインくらい。

じゃあなんでそんな小難しい楽器を長いこと続けてるかっていうと、長くなったので次回で。

 

お題箱:たのしいことについて