私と龍笛:後編

前回うっかり筆が乗って、導入と説明で終わってしまった。肝心のところがなにもかけてない。そう、なぜ私が龍笛にハマったか。

まずは何故初めたか。

龍笛を始めたのは中学3年の時。私は中学2年で色々あって私立を転学し市立になった。2年と3年の間に引きこもりをしていたんだが、グローバル思考の母から「世界を見てこい」とアメリカに5週間ホームステイ。が、結論だけ言えば失敗。これも色々あったが割愛。私は海外嫌いの上3年生だけ殆ど知らない学校で1年過ごすことになった。私はとにかく何か趣味が欲しかった。学校以外に寄せる場所が。思いついたのが習い事。兄と母はピアノが弾けるので

「私も何か音楽したいなぁ。あーでも海外のものは嫌だから日本のもの」

本当に思いつきで言ったが、素早い反応を示した奴がいた

兄「じゃあ雅楽したら!始めやすいのだと龍笛篳篥!どっちがいい?!」

私「えーどっちもしらんが…」

兄「龍笛だったらこの前見た陰陽師の博雅が吹いてたやつだよ!」

私「博雅の楽器かっこよかったなぁ。あっちがいいな」

兄「おっけー!民間で宗教関係なく教えてくれる所があるから明日見学いこ!」

私「うん?うん…」

お兄さんの先導の元とんとん拍子で見学から入会。今に至るまでその先生に師事している。

もちろん最初から笛が楽しかった訳では無い。

だって全然出来ないから。

音がまず出るまでに1ヶ月かかって、そこから一通り音が出せるまで1年かかった。

できない間続けられた理由はひとえに先生の人柄だろう。初期は半分、先生に日頃の話や愚痴みたいなものを聞いてもらって、じゃあちょっと頑張りましょうかってちょっと練習するくらい。全然頑張ってなかった。でも当時は話を聞いてもらえるのが有難くて龍笛はついでだった。音が出せるようになると曲が吹けるようになる、訳では無いが見えないものが形になる感触が得られた。そうなるともう、ハマった。

ハマったと言いながら、高校の3年間受験勉強地獄で2年くらい休んだが大学で復帰。その後もダラダラ続けてもう十数年になる。十数年続けたにしては成果がみえないけど。

まぁ多分もう数十年続ければそれなりになるんじゃないかな。

 

なんだか前後編に引っ張った割に内容が薄っぺらになってしまった。次回に期待〜

 

お題箱:楽しいことについて